2010年9月26日日曜日

 生徒さん良くがんばりました。 「労作展」

私の生徒さんがこの日の為に一生懸命制作した作品を見に行って参りました。その作品展とは慶応義塾普通部で開催される「労作展」です。1年生から3年生まで全校統一の作品展で今年で何と82回目。生徒さんそれぞれが自らテーマを決め、夏休みを中心に研究や創作をし、その成果を展示発表する伝統ある作品展だそうです。



運営はすべて生徒さんがたがされていて、みなさん礼儀正しくて校風がうかがわれました。私もちょっと緊張してしまいました。そもそも学校という場所に行くことがもう随分となかったから。



中学2年生男子の生徒さんでしたが、「作品展出展おめでとう」のご挨拶としてお花を持っていきました。






東横線日吉駅を5分ほど歩くと普通部が見えてきました。初めて伺ったはずなのに見なれた景色...そうなのです生徒さんが作品として自ら選んだモチーフは校門から見える学び舎で、私は指導しながらこの景色を絵としてずっと見ていたからなのです。そしてすべてが私の頭の中でクリアー(辻褄が合う)になった瞬間でした。何故なら絵でしか見ていなかったものですから、私的には想像の範囲での指導だった為、空間的にもその通りになっているのか、少々不安な所が最後までありました。ご一緒してくれた友人に「桜の木の表現が本当に大変で....」「この生垣の表現も...生徒さん頑張ったのよ。」など少々興奮気味に語ってしまいましたが、私としても指導した内容に納得でき安堵しました。

この絵が生徒さんが創作した原画です。写真ではもとから遠近感が出てしまいカットをする堺が微妙で習い始めた生徒さんには難しすぎた事と、もう少しオリジナリティーを出したいという生徒さんが自ら写真を『絵画風』にアレンジして作ったものです。




絵をシャドーボックスの技法を使って完成させた作品です。
短い期間で良くここまで仕上げたと思います。私も指導する側として生徒さんの技術をを考慮しその中で精いっぱい表現できるよう考えましたが、正直ここまで表現できるとは想像していませんでした。「先生、大丈夫できる!」これを合言葉として頑張った成果が出ましたね。中学2年生と言う、この制作期間はもう二度と戻ってはこないけど、この大切な時間と、いつまでも変わらないでしょうこの学び舎の風景(空間)を一気にフレームに入れ込んで作品として残せる。これはシャドーボックスだからできる事なのです。そして「オンリーワン」の作品!これは私としても羨ましいなと感じました。
今回指導に携わって、私も大変勉強になりましたし、シャドーボックスの可能性って果てしないなと実感しました。何より母校を愛する生徒さんの熱い思いが形となって完成した事。これに尽きます。
私の感想ですが、シャドーボックスという作品を単に制作するだけでなく、シャドーボックスの歴史、どのように作るのか、道具は何を使うか、ありとあらゆる事を専門的に深く学んでいた生徒さんの探究心に大人として脱帽しました。この学びこそが『労作展』のテーマなのでしょう。
本当に頑張りました。労作展出展おめでとうございます。


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